江戸川柳の謎解き
室山源三郎
現代教養文庫
「おわりに」にあるように、初めは簡略な古川柳の元歌などの解釈だが、途中から江戸に対するすごい知識の披露になる。参考文献もものすごい数だ。大変な労作。
同心の十手は袋に入れて懐に納めていた。
門に表札などは掲げていない。
作り酒屋の看板になっている杉葉の丸くしたものは「酒林」。
吉原の遊女の箪笥は空、衣桁にあるだけ掛けた。
敵討ちが返り討ちにあっても「又候敵討」は許されなかった。
遠山の金さんの彫り物は腕だけで、手首まで手甲で隠していた。などなど。図書館から。古本で見つけたら買いたい。