WWEの独裁者 ビンス・マクマホンとアメリカン・プロレスの真実
ショーン・アセール、マイク・ムーニハム
ベーシボール・マガジン社
プロレスのことをろくに知らない作家がレスラーにからかわれた言葉を鵜呑みにして、雑誌の記事を丸っきり信用して書いた本を、こちらもプロレスを知らない訳者が訳したものだろう。
出版社が慌てて監修者(おそらく斉藤文彦)の注を付けて何とかしようとしたのだろうが、私が読んでも明らかな間違いだらけ。
セッド・ビシャスのアーン・アンダーソンへの傷害事件はハサミを持ち出したのはアンダーソンの方。
猪木アリ戦は「数ラウンドはアリが攻撃、中略、5ラウンド目に猪木が口に含んだ剃刀をうまく使ってこっそり額を切る。中略、アリが、レフェリーに試合を中止するよう求める。中略、アリが後ろ向きになったところで、猪木がトレードマークとなっている得意技の延髄斬りをくり出す」予定だったのがシュート・マッチになった。猪木のシューズには鉄製の異物が仕込まれていた。とあるが監修者注で、まだ猪木は延髄斬りをレパートリーに入れていない。靴職人さんは既に死亡したとツッコンんでいる。図書館から