半七捕物帳(二)
岡本綺堂
光文社時代推理小説
都筑さんがほめているので図書館で探したが(一)は借り出されているようで見つからないので(二)を借りた。
なるほど面白いが、雑誌連載だったのかあまりに短いため、偶然に頼る解決が多すぎる。
驚いたのは、江戸時代末期の話なのに既に「誰でもかまわない」連続殺人が描かれていること(確かに辻斬りもそうなんだ)また「路に倒れている人を介抱しないばかりか、あまつさえ其の所持品を奪い取るなど」で引き回し獄門と重罪なこと。
(四)には「この時代でも、余り物に凝リ過ぎると馬鹿か気違いになると云った(略)」