警察庁長官を撃った男
鹿島桂介
新潮社
最近多発する冤罪事件と似た構図だ。警察の最初の思い込みで捜査を進めてしまい、あとでおかしいと気付いても面子だけで行ってしまう。あげくは時効が成立してもオウムの犯行と発表って、裁判を起されたら必負。http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/nansen/h220330_jiken.pdf
国松警察庁長官を狙撃したのはオウムと思い込んだ警察首脳が、手が足りない刑事部ではなく公安部に捜査を行わせ、公安部は聞き込みなどは不得意。結局刑事部の捜査で別の容疑者を見つけ、色々証拠も見つかるが、決定的ではなく、あげくは公安部長だった米村が警視総監となり、他の強盗事件で無期懲役中の中村泰を無視して公訴時効送致。
初めてリクエストして新刊を借りた。図書館から