<盗作>の文学史 市場・メディア・著作権
栗原裕一郎
新曜社
盗作についてまとめた本が無かったんだそうで、過去から現代までの主に文学上の盗作を大体年代順に並べてある分厚い本(500ページ近い)だが案外アッサリと読めた、一つひとつについてあまり突っ込んでは無いためだろう。妙に庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」がサリンジャーの文体に似ているのが大きく取り扱われていると思ったら、著者が庄司薫の高校の後輩なんだそうだ。
全くのカーボンコピーは別にして、一部似ているとか、素材で使われたとかでは、裁判ではsafeになっているようだ。まあ、長い時間と当然お金も沢山必要だろうが。図書館から