化石の城
山田正紀
二見書房サラ・ブックス
山田正紀の初期の作品、珍しく文庫化されなかったのでもう読めないだろうと思っていたが、県の図書館で発見。カバーも無い松尾紀久氏の寄贈品。「SF界初の大型新人書下ろし問題作!」
文庫化されなかったのはおもしろくないからだろう。アマチュアが半ば不可能なミッションに巻き込まれるパターンは、後に「アグニを盗め」などの名作を生み出したが、この作品ではリズムが悪く乗れない。
内容はフランスの五月革命とプラハの春の時代にカフカの城が実在したら…。