怒りていう、逃亡には非ず 日本赤軍コマンド泉水博の流転
松下竜一
河出書房新社
赤いカバーに金色の帯とえらく派手。
警視庁の嫌がらせで家宅捜索された著者が、逆に捜索令状の容疑者の泉水博について書こうとするが、本人は沈黙のため、関係者の取材、数少ない本人の記述から書き始める。
いわゆるダッカ事件の人質交換で、既に仮釈放が近かったのに、自分が行かないと人質が交換できまいと持ち前の男気っで出国に応じたのに、いざフィリピンから強制送還、日本で逮捕されると、逃亡したものとして取り扱われる。100円