狂気の右ストレート 大場政夫の孤独と栄光
織田淳太郎
中公文庫
「大場政夫の生涯」を改題したもの、前の書名のほうが内容に合っている。
なんたって倒された後にKO勝利でフライ級チャンピオンを守り続け、チャンピオンのまま、派手なスポーツカーで交通事故死を遂げた大場政夫の伝記。こんなにおもしろい試合を見せてくれる選手は空前で絶後のようだ。こういう選手が続けばボクシング人気も下火になることは無かっただろう。だが、本人にはダメージが残ったんだろう、防衛戦23日後の首都高自爆。210円