銀座の怪人
七尾和晃
講談社
バブル景気のころ銀座の画廊に人気画家の丸めた水彩画などを売り歩くアラブ系ユダヤ人がいた。もちろんあとから贋作だということが判る。真作を入手して鑑定に出し、鑑定書を手に入れたら贋作に鑑定書を付けて売るという手口。
アメリカで豪邸に住んでいたが当然FBIに捕まり裁判に。しかし最大の被害者と思われた日本の画廊からの被害届がほとんどない。
バブル時の異常な金遣いと日本の画廊でも同様な手口を使っていたようだ。
日本で印象派が人気なのは占領米軍への反発で欧州の印象派に人気が集まった。また宗教色の薄い解りやすい明るい絵だった。
図書館から