闇に消される原発被曝者
樋口健二
三一書房
最近の本かと思って図書館から借りたのだが、なんと1981年発行本だった。このころから原発での被爆があったのか。
著者はカメラマンとして四日市公害を取材後、原発被曝裁判取材さらに国内各地で原発被曝者を取材したが、出版の都合か、写真は少ない。
東大教授は権威で迫り、原発近くの病院は被曝以外の原因にする。被曝は安全教育をろくに受けていない下請けと、原発の体制は今とかわっていない。
ポケット線量計が200ミリレムを振り切り、原発内の取材に使ったカメラは汚染され持ち出し禁止、廃棄処分。
当時の原発予定地の地図が付いている。浜益原発、下北原発、田老原発、浪江・小高原発など、もしも操業していたらと考えずにはいられまい。