座頭市
縄田一男編
中公文庫
時代小説英雄列伝で鞍馬天狗、銭形平次に続いて出版された。
もちろん子母沢寛のごく短い「座頭市物語」8ページが最初、短いとはいえ「な、やくざアナ、御法度の裏街道を行く渡世だ言わば天下の悪党だ」などのセリフがある。杖は突かず、刀を持っている。
次は子母沢寛の「飯岡の助五郎」座頭市は出てこないが助五郎と笹川の繁蔵の大喧嘩で平田深喜(みき)が死んでいる。古文書が沢山出てきて読み難い。
三番目は最初の映画「座頭市物語」の台本。「俺達やくざァな、御法度の裏街道を行く渡世だぜ、言わば天下の嫌われ者だ」平手造酒。
最後は童門冬二が子母沢寛の許可で書いた五作のうちの「月を切る座頭市」平田深喜。
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