恐怖の2時間18分
柳田邦男
文春文庫
スリーマイル島原発事故を扱ったものだが、著者の事故諭主張が所どころ出てくるのが煩わしい。ヒューマンエラーは結果だとかアメリカ病だとか。
わざわざ現地取材までしたようだがほとんど参考文献頼り。
米国の空軍パイロットが退職後民間航空のパイロットになるように、原子力潜水艦の原子炉要員が民間発電の原子炉要員になっているのだそうだ。
スリーマイルでも水素爆発したがコンクリートが1.22メートルと分厚く破壊されなかった。
1200ミリレムといえば12mSv、風で拡散されるから気にするのは当たり前だ。どうも著者は日本の原発は管理がちゃんとしているから大丈夫だと言いたいみたいだ。もんじゅの惨状を見て何を思ったのだろう。
図書館から