虚人の星
島田雅彦
講談社
七重人格(本来の人格を入れれば八重人格では?)でレインボーマンと称する中国スパイと血統だけで三代目の首相になった男も二重人格で父祖父の霊?が日中戦争を目指して現れる。これが交互に描かれる。
現在の政治情勢に一致する点が多い。「日本が戦争放棄の立場を明確にしておけば、中国だって迂闊に武力行使はできなくなる」「平和主義を唱えながら、戦争準備に余念がない。言論の自由を守ると約束しながら、自分に批判的な言論人の仕事を干し、平等な社会を実現すると謳いながら、富裕層を優遇し、格差を広げている」
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