評伝 黒澤明
堀川弘通
毎日新聞社
東宝の後輩で助監督も勤めた人の半世紀の交遊録。
大男だとは聞いていたが1930年徴兵検査時には185cm、75kgだそうだ。コネで兵役免除だった。
黒沢映画の台詞が聞き取りにくいのは演技中心で録音部がOKにならないうちに本番にしてしまうため、三船の声質がマイクに乗りにくいバスのため。また「羅生門」では火事でサウンドネガが水を被ったため。
「七人の侍」の水車小屋の火事では菊千代の「こいつは俺だ。俺もこのとおりだったんだ」と燃えるタイミングが合わず三回目でOKが出た。
「作品を創造するためには、死者が出てもしかたがない」と言った。
前半107分休憩5分後半95分
「暴走機関車」「トラ・トラ・トラ」でアメリカ進出失敗。
「デルス・ウザーラ」のときは腎臓が悪くてねばれなかった。
図書館から