封印作品の謎2
安藤健二
太田出版
1は差別などの抗議によって封印されたものを扱っているらしいので2を図書館から。
「キャンディ・キャンディ」が原作者と漫画家とで著作権争いをして原作者が勝ったと理解していたが、漫画家が原作者を無視、またはごまかしてキャラクター商品化した事件だった。あげくに裁判で原作者の著作権を否定するって。
本来映画で言えば脚本家である原作者より、監督兼出演の漫画家の権利が大きいのは当然だと思うが、無視否定するようでは許されまい。
どうもこの漫画家は著作権の認識がおかしいようで他の原作者とももめていたようだ。
「ジャングル黒べえ」は黒人差別により封印。あの「ちびくろサンボ」カルピスのマークまで封印させた「黒人差別をなくす会」は夫婦と小学校四年生の一家だけの団体で、出版社などは部落開放同盟に懲りて、膾を吹いたのだって。
「オバケのQ太郎」が封印さえていたとは!藤子・F・不二雄の遺族が藤子不二雄まるAと名前を並べることを嫌っていたらしいが、この本の出版後「藤子・F・不二雄全集」で出版されたとか。
「サンダーマスク」のテレビドラマは当時プロダクションの著作権の管理の出鱈目さで複雑なことになっており、うっかり再放送できない状況らしい。