証言 斑目春樹 原子力安全委員会は何を間違えたのか?
岡本孝司
新潮社
だれか気鋭のジャーナリストによる面白い人のインタヴューだと思って図書館から借りたのだが、聞き手の略歴を見て愕然とした。
東京大学院原子力工学専門課程終了後、三菱重工業、っ東京大学教授。原子力安全委員会原子炉安全専門審査会委員など歴任。つまりまるっきり原子力ムラ人。
ただの先輩が後輩にぼやいたことを活字にしたもの。
ということで斑目が間違ったのは水素爆発は無いと言っただけで、あとは官僚にだまされたとか、菅首相が聞いてくれなかったとか、ぼやき、悪口ばかり。今更原子炉の冷却系概念図、五重の防壁、スリーマイルだのでページ稼ぎ?
原安委で原子炉の図面を探したと言いながら、テロ対策で図面は入手しにくいのだとも書いてある。
「菅さんと経産官僚は、自己弁護が過ぎるようです」ってお前が言うな!
あげくは原安委野本委員長たちの緊急提言は無責任だと。
東電の撤退申し入れはあったようだ。
地震が起こらなければ3/16に「新しい原子力安全のあり方に関するシンポジウム」でシビアアクシデント規制を予定していたって、いったいだれが信じるだろう。