ボクラ小国民と戦争応援歌
山中恒
朝日文庫
戦争中、小国民は歌詞の意味に関心が薄かったが、歌詞を主体に考えると異常なものだ。
堀内敬三「ドイツではユダヤ人作のローレライを禁じた。日本人が英米の歌を歌はねばならぬ理由はない。英米と戦うとき、我等が英米の音楽を閉め出すことは当然すぎるほど当然である」
「空襲なんぞ恐るべき」の作詞者陸軍防衛総司令部参謀難波陸軍中佐は「五瓩の焼夷弾四千発、五十瓩の爆弾四百発で空襲され、焼夷弾が一発で一人、爆弾が一発で五人死傷されたとすれば、東京市の人口は七百万であるから、焼夷弾は千七百人のうち一人、爆弾では三千五百人のうち一人が死傷することとなる」と焼夷弾の意味が分かってない。
「店に代わりて不義を討つ」は10番、「ここは御国を何百里」は14番まであるんだって。
「日本 よい国 きよい国 世界に一つの 神の国(以下略)」はm喜朗がいまだに歌っているのでは?
100円