ドキュメント 原子炉災害
ジョン・G・フラー
時事通信社
昭和53年発行の本だからチェルノブイリどころかスリーマイルより前、フェルミ高速増殖炉の事故が主題の「WE ALMOST LOST DETROIT」が原題だ。
しかしそれまでの原子炉事故チョークリバーNRX炉、アイダホフォールズのEBR-1高速増殖炉、ウィンドスケール(セラフィールド)、チョークリバーNRU炉、アイダホフォールズSL1炉などの現場の証言なども書かれている。
ウィンドスケールでは防護服をつけた作業員が高温の燃料棒を長い棒でつついて押し出そうとした。
SL1炉では死体を水、氷、アルコールに漬けたが、露出していた頭、手は放射能が下がらず、切断して。ほかの放射性廃棄物と一緒に埋められた。昔読んだ「原子炉の蟹」のネタもとだろう。
ただし読み難く図書館から借り延長してさらに借り延長、合計8週間以上借りた。