臨界事故 隠されてきた深層
原子力資料情報室
岩波ブックレット
JCOの臨界事故はバケツとか裏マニュアルばかりが注目され、企業モラルの問題とされてきたが、その後の刑事裁判で「国策」としての原子力業界の構造的問題が明らかになった。
JCOの前名は日本核燃料コンバージョン。主業務は軽水炉用低濃縮(3~5%)ウランの再転換。事故を起こした中濃縮(12~20%)は副業。
JCO転換試験室は加工棟とは離れていて、親会社の住友金属鉱山の試験棟だけと渡り廊下でつながっていて、その廊下を汚染管理室として届けていた。
「もんじゅ」用の粉末核燃料が遅れているのに「常陽」用液体核燃料の納期が何度も変更になった。
事故を起こした沈殿槽使用を核燃料取扱主任者の資格者が承認した。等など。県立図書館から