さよな らサイレント・ネイビー 地下鉄に乗った同級生
伊東乾
集英社
第四回開高健ノンフィクション賞受賞作。
オウムの地下鉄サリン事件の実行犯の一人豊田亨の東大大学院物理学修士課程の同級生でなぜか作曲家の書いた本。
「1:なぜ、人々はオウムや麻原彰晃に心酔したのか?2:なぜ、若者はオウムでの『修行』に惹かれたのか?3:なぜ、未来あるエリート科学者の卵が、あんな荒唐無稽な教団に走ってしまったのか?4:マインドコントロールされて犯行に及んだとき実行者はどういう意識だったのか?5:人々をオウムに駆り立てた本質的エネルギー源は何か?6:宗教と科学の間の明確な矛盾を彼らはどう考えていたのか?7:再発防止のために最初にしなければならないことは何か?」の七つの疑問について調査したみたいだが、私が興味があるのは3,4、7くらい。3:修士論文でもレヴューしか書かしてもらえないなど、大学でも自由な研究はできない。4:恐怖で大脳に血が回らない虚血状態。7:米国911事件被告は終身刑、また同様な事件が起きた時の証言者として死刑にはしないように。海軍は政治的発言はせず、黙って責任を取るが、失敗学を残してほしい。で、さよならサイレントネイビー。「な」と「ら」の間はなんなんだろう?
親友と書いてあるが、それほど親しかったのか疑問だ。図書館から