木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
増田俊也
新潮社
2600円もするので図書館に買ってもらったところ、後ろに予約が100人以上(見るたびに増えている)図書館の規程で借りられるのは14日間、後ろに予約者がいなければ二週間延長も出来るのだが。14日で700ページ、つまり一日五十ページペースで読んだのだから、行間を読むとか精読とかは出来ていない。

プロレス本かと思って借りたのだが柔道本であった。
そもそも厚過ぎる。著者の永年の調査を残さず書きたいのは分かるが、四冊くらいに分けて出版してもらいたかった。例えば戦前の柔道界(嘉納治五郎の目指した講道館柔道と武徳会、高専柔道)、牛島辰熊と木村政彦師弟、戦後の柔道界(スポーツになった講道館柔道と武徳界、高専柔道の消滅、プロ柔道)、木村のブラジル遠征とプロレス)とか。

門茂男の「力道山の真実」に載っている木村の確約書の意味も分かった。「Number70」の木村とのインタビューの答えのまんまだ。

木村対ヘンゾ・グレーシー
http://www.youtube.com/watch?v=WP3UykTaMoU&feature=related
木村対力道山
http://www.youtube.com/watch?v=ykZe3DI_81o
http://www.youtube.com/watch?v=wtwqmU2eV6M&feature=related
公式の試合時間は十五分超、しかしこの動画では九分余、木村の大外刈りなど力道山側に都合の悪い部分はカットされている。