動乱はわが掌中にあり 情報将校明石元二郎の日露戦争
水木楊
新潮文庫
日露戦争でなぜ大国ロシア帝国に弱小日本が勝てたのかの裏の話。ロシアでは国外の戦争で少々被害が出た程度だったが、日本では砲弾を撃つのを止めるほど、戦死傷者も多大だったが、ロシア国内で地方の独立運動、革命運動が多発、そのため戦争を続けられなかった。その独立運動、革命運動を統一し武器を運び、資金を提供したスパイマスター明石元二郎陸軍大佐の小説だもの、面白くないわけが無い。レーニン、アゼーフ、サヴィンコフ、チャイコフスキーなどのロシア革命の英雄達も出てくる。157円