鯨(げい)は国を助く
小泉武夫
小学館
副題が「箸を持った憂国の士が語る」だった、これでは読者が減っただろう。中身は真っ当だった。
興味深いところ
国際食料農業機関(FAO)の警告:2002年水産委員会でクジラに関する統計:世界の海面漁業生産量は約9000万トン、鯨類の捕食量は約5億トン。海の生態系の変化につながりかねない。
鯨肉は高たんぱく低脂肪、コレステロールが少ない。イノシン酸が多いので美味い。バレニン、プラズマローゲンを含んでいる。
私はクジラは南氷洋でオキアミを食べるだけだと思っていたが、日本近海でも魚類を大量に食べているんだ。となると放射能を含んでいる恐れはあるが、巨体であるから全頭検査するにしても検査数は少なく済むだろう。