移行化石の発見
ブライアン・スウィーテク
文芸春秋
この題名で表紙がイクチオステガの化石、惹句が「ダーウィンが「種の起源」で進化論を提唱したとき、もっとも有力な反証となったのは、化石として出土している古代の動物と現生の動物をつなぐ、「移行期の種」の化石がみつかっていないことであり、それは「ミッシング・リンク」(失われた鎖)と呼ばれた。だが1980年代以降、とりわけ21世紀に入ってから、クジラ、鳥、ゾウなど様々な動物について、「移行化石」が相次いで発見されている-」なのでてっきり、移行化石の写真と生態想像図が沢山載っているのだろうと、わざわざ川口図書館で借りた。序章でいきなり「ザ・リング」のダーウィニウスは類人猿では無い、商業的発表の批判から始まり、もっぱらキリスト教の創造論批判の色彩の濃い文章が主の本だった。
「訳者あとがき」によれば著者が小学校の教育実習で進化を教えようとしたら横槍が入った経験があるのだと。
とはいえ、ユーステノプテロン、パンデリクティス、ティクターリク、アカントステガの前肢の骨の比較。
カリフォルニアのサンタ・ローザ島の肩高1メートルのコビトマンモス。
槍で突かれた跡のあるマンモスの骨はほとんど見つかっていない。
初期のヒト族アルディピテクス、オロリン、サヘラントロプス
などは初めて読んだ。