さよなら、愛しい人
レイモンド・チャンドラー
早川書房
ハヤカワ・ミステリ文庫「さらば愛しき女よ」と併読。
やはり村上訳は一語一語に拘り過ぎたのか、日本語として分かり難い。もちろん清水訳では、おそらくブラックジャックを知らないのか、拳銃と訳しているようだし-どっちみちぶん殴るだけだから良いのだが-心霊相談を神経病院と訳している-別にどっちでもストーリーに関係ないが。しかしわざわざアパートの掛け金を外して部屋の鍵をかけたとは何事だろう。清水訳も見たがドアの錠は外している。酷い誤訳か?
またブラックライトだろうが清水訳と同じに黒い光では拙かろう。紫外線ランプをブラックライトというのは既に常識の範疇だ。両方とも図書館から