昭和天皇 二つの「独白書」
東野真
NHK出版
東京裁判対策に書かれた「昭和天皇独白録」の英訳版を発見したが、ずいぶんと短い。抄訳にしては違う文章も入っている。
英語版を保存していたフェラーズは戦争中、対日本軍用のビラを作るなど知日派で、天皇制を利用して占領政策をうまくやろうとしていた。その為天皇を戦犯にしないために全部東条など軍部に責任を押し付けるため「独白録」は作られた。まず英訳版を作りその後日本語版を作ったようだ。更に「聖談拝聴録」が作られたようだが、宮内庁では公開しそうもないようだ。
で昭和天皇が戦争責任について問われると「そういう言葉のアヤについては、私はそういう文学方面はあまり研究もしていないので。よくわかりませんから、そういう問題については、お答えができかねます」図書館から