吉原 江戸の遊郭の実態
石井良助
中公文庫
偶然図書館から一緒に借りた「マンガ 日本人と天皇」に石井良助は法制史研究の第一人者と書いてあった。確かに著書をみると法律関係が多いようだ。
映画「さくらん」で見たように郭内の京町二丁目裏に九郎助稲荷があった。おいらんで部屋持はかなり格が上だが、桐箪笥の中身は貧弱で下駄、炭なども。重い衣装、高い下駄で八文字を踏まなければならない道中は三年の練習が必要で、新造になったらすぐ始めないと。本来は遊女屋から揚屋に行くためだったが、儀式化、形式化して遊女を誇示する広告法となった。
古いが良い本であるが寄贈本のためか、赤線、書き込みあり。