リスクにあなたは騙される 「恐怖」を操る論理
ダン・ガードナー
早川書房
なかなか面白い本であったが、どう纏めて書けば良いか難しい。面倒なのでカバー折込部分の惹句をそのまま写す。
「テロ、死を運ぶ伝染病、環境を汚染する化学薬品、ネット上の小児性愛者……。ニュースでは毎日新しいリスクが報じられている。
だが、本当にそのリスクは恐れるほどのものだろうか。よく検討すれば、実はそれほど危険ではないリスクも多い。略
では、なぜそういうリスクにこれほどまでに影響されてしまうのか。私たちがどのようにリスクを判断しているのか、それによって企業、政治家、メディアに恐怖を操られてしまうのかを、多くの実例とともに解説する。」
例えば、911以後米国人は飛行機から車に乗り換えた。そのため交通事故が急増し、911の死者の六倍と計算されるとか。オウム真理教は二十人の生物兵器研究科学者と八十人の研究者を抱え、420万人を殺せるサリンを持ちながら、松本事件で八人、地下鉄事件で12人死亡させただけだ。肥料から作った手作り爆弾で168人死亡させた、オクラホマシティ事件と比べると比較にならない。図書館から