真説 赤穂銘々伝
童門冬二
平凡社新書
てっきりあの嘘ばっかりだが面白い赤穂義士銘々伝の真実を書いた本だろうと210円も出したのに、いまどき、内匠頭が清廉潔白で賄賂を嫌って吉良を切りつけたとか、内蔵助が名将だとかという本だった。殺す覚悟があれば切らずに刺すだろうし、討入りも弓、槍で武装して夜中に襲ったのだ。
おそらく参考文献によるものだろうが、47人の討入り時表門か裏門かと年齢、戒名だけは律儀に書いてある。しかし文献が見つからなかったのだろう村松三太夫はわずか一ページ、それもほとんど父親の話だ。折角剣術の達人だと書くのなら、どこで修行したか位は調べたらどうだろう。
奥田孫太夫の父親の主人の内藤和泉守が永井信濃守に刃傷したて、内藤家は取り潰し。