ママ、手紙を書く
ジェームズ・ヤッフェ
創元推理文庫
安楽椅子探偵の傑作「ブロンクスのママ」シリーズが二十年の時を経て帰ってきた。しかも今度は長編のシリーズだというので読んでみた。
ママも息子デイヴも二十年分歳を取って、ブロンクスの刑事からロッキー山脈の町メサグランデで公選弁護士の捜査官(米国にクの弁護士には捜査権があるようだ)になり、嫁さんのシャーリーは既に死亡していた。
トリックは何度か読んだことのあるものだが、ママのキャラクターは相変わらず素晴らしい。しかし、なぜかママは推理を全部を明かさずに事件を終りにしてしまうのがちょっと。図書館から