推理作家の出来るまで
都筑道夫
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都筑さんの自伝エッセイ「七十五羽の烏」出版まで。
上巻では昭和二十年五月二十三日の大空襲の描写がすごい。防火用水のお湯をかぶっても乾いてしまい、呼吸も苦しい。
「私がしばしば、自作の題名を改めることがあるのは、翻訳ミステリの編集者をつとめて、海外の作品にタイトルの変更が多いのに、慣れてしまったせいだろう」だって。
下巻では「「猫の舌に釘をうて」とは、どういう意味なのか、私にもわからない。」「目と耳と舌の冒険」は所有している。村岡荘のイラスト。映画脚本は「100発100中」「続100発100中・黄金の眼」「国際秘密警察・絶体絶命」「怪盗X首のない男」。原作は「三重露出」の「俺にさわると危ないぜ」。「暗殺教程」も所有しているが都筑道夫異色シリーズ。
巻末の都筑道夫年譜、著作リストは手に入れたい。図書館から
「情事の終り」グレアム・グリーン
「劇書ノート」古川緑波