塀の中の千夜一夜 アラブ獄中記
足立正生
愛育社
映画監督の本だから描いた絵も載せたかったのだろうが、表紙までは行きすぎ。これでは売れなかっただろう。
日本赤軍関係の本だと図書館から借りたのだが、後のほうで強制送還されるまでは、けっこう普通の獄中記、むしろのんびりムード。おかげで、500ページもあるせいもありフルに四週間掛かった。
それにしても海外で三年も獄中にいたのに日本でまた一年半というのは、一事不再審の原則はどうなっているのか。岡本公三さんなどは既にイスラエルで釈放されているのに日本に帰れないでいる。