嫌われ松子の一年
中谷美紀
ぴあ
もうひとつ面白くなかった映画「嫌われ松子の一生」の撮影日記。こっちの方が面白かった。
はじめにに書いてある「素直になれない身勝手な女優と、その女優を頭ごなしに怒鳴り続けた、子供のように繊細でわがままな監督、そしてどうしようもないこの二人を大きな心で支え続けたスタッフやキャストについての約一年間を日記形式で綴ってみました」のとおり。
競演の市川実日子ちゃん曰く「凄い、厭味の応酬ですね」ほとんど掛け合い漫才
「ちっくしょう、降ろしてやる!そして俺も降りてやる!」「あれ?怒っちゃいましたか?次ぎに来たら別の女優さんが松子を演じていたりして」
「それにしても、監督のおっしゃることを全て実現することは難しいですね」「君にとってはね」
「べつにいいんですけど、これが私の遺作になれば、ちょっとでも多くの方に観ていただけるかも知れないですから」「でも死んじゃったら作品が完成しないから。あ、別の女優さんで撮るか。くっくっくっくっくっ」
よくもまあ憶えているものだと感心していたら、撮影の空き時間にも書いていたそうで。
図書館から