論文捏造
村松秀
中公新書ラクレ
韓国のES細胞捏造の後の出版なので、その事件などを列挙したものかと思って図書館から借りたが、高温超伝導ブームの時の一連のベル研究所からの捏造論文を扱った本で、事件を追いかけ取材したテレビ番組「史上空前の論文捏造」を構成した作者によるものだった。
テレビは見逃したが、本としては実におもしろかったが、最後のほうで上司の責任とか発表した「ネイチャー」「サイエンス」誌の責任までいくのは行き過ぎ感が出てくる。ページ数が不足だったのか。
さらに本なのにテレビ番組スタッフへの謝辞などは余分。ましてナレータだったのだろう、松平定知へなど違和感ありあり。