関ヶ原
司馬遼太郎
新潮文庫
だれかヒーローが出てこないと、司馬遼はもう一つおもしろくならない。三成は義はあっても、理屈こきの嫌われものだし、家康は陰で企むほうで、なにより褌を自分で締められないほどのデブだし。その他大勢出てきて、いいところは見せるが続かないし。それでもさすが資料は豊富と見えて、エピソードたっぷり。真田昌幸が三成からの密書を信幸に見せると「まさかお承けあそばしたのではございますまいな」。幸村に見せると「まさか、お断りあそばしたのではございますまいな」って側で見てたみたいな。上中下三冊で100円