ロッパの悲食記
古川緑波
ちくま文庫
昭和日記では読みきれないので、昭和19年と33年の日記の一部と食に関したエッセイ集。
さっそくあった、ロッパの人気凋落の原因のひとつ、人望の無さのあらわれ「昭和19年1月11日(火)昼食、帝国ホテルのグリルへ、久々で行く。注文制となり、前以て申込んだ。一人前では困るので影武者(?)を一人連れて行き、その分も食う。彼は、目の前へ並んだのを見るだけだ、辛かろうが、許せ。後略」許せるわけが無かろうが、絶対に恨んだだろう。図書館から