英国ミステリー紀行
出口保夫
ランダムハウス講談社
ロンドンのお化け屋敷で始まっているので、そういう話が続くのかと図書館で借りたのだが、シャーロック・ホームズ、ネッシー、アーサー王、妖精、魔女と何でもありだった。
作者は英文学者、早稲田大名誉教授で、この本も三十年前に書いたものの加筆したとあとがきにあるが、「モラン大佐がアルプスでホームズの生命の危機を救った時にもちいた、例の空気銃付きの見事なステッキ」という全く読んでいないことが明白な間違いをおかしている。