世界をだました男
F・アバネイル、S・レディング
新潮文庫
ある時はパンナムの副操縦士、またある時は病院のレジデント、さらにまたある時は法律家、しかしてその実態は女好きの未成年。
映画「キャッチ ミー イフ ユー キャン」の原作だが実在の詐欺師の回顧録。十歳くらい老けて見えたのを良いことに、十六歳から二十一歳までに小切手偽造で250万ドル稼いだそうだが、PCの無い時の話、現在では全く無理な方法。
映画化するには地味すぎるかと思ったら、後半捕まってフランスの刑務所で過酷な扱いをされ、スウェーデンでは楽な刑務所暮らし、さらに米国に強制送還で飛行機のトイレから逃げ出すとようやく派手になる。現在は詐欺対策コンサルタントだって。100円