偽書「東日流外三郡誌」事件
斉藤光政
新人物往来社
例の怪しげな古代史「つがるそとさんぐんし」を十数年追いかけた地元紙「東奥日報」記者の記録。
ほとんどの人が最初から怪しいと思っていたが、それでも全国規模になったのは、原文を読んだ人が少ないこと、熱心に擁護した学者先生の存在ということか。
古文書の作り方が出ている。古い煤を溶かした水にわしを漬けると、炭素年代測定で古い数値が出る。
墨で書いた文字に塩をかける。さらに紙、布でこする。文字がすれて、分かりにくくなる。この辺は当たり前のテクニックだそうだ。
面白く一気に読めた。図書館から借り出し
ついでに、青森県新郷村戸来(へらい)のキリスト墓も昭和のものだと。