東電OL症候群(シンドローム)
佐野眞一
新潮文庫
「東電OL殺人事件」の続編。前のほうの精神科医の証言によると、健康な家の、思春期の娘は「お父さんは汚い」と父親を避けるが、この被害者は父親に強い愛着があり、しかも突然父親を喪失してしまったので、代りに男性として生きようとすると、一転自分の身体への憎悪、復讐みたいな感情が生まれた。また同時に母親への処罰、意地悪の意味もあった。これが軽いうちは摂食障害、拒食症。
加害者のネパール人への一審無罪、なぜか再拘留、二審逆転有罪。この本には無いが調べてみると、最高裁でも有罪で、現在再審請求中。
さらに再拘留を認め、二審で有罪判決を下した裁判官が中学生買春で弾劾裁判といくらでも続く。
この被害者に共感の多数の女性達の存在からの書名。図書館から借り出し。