紅葉巡り
京都の紅葉もそろそろ見頃かなって思って、今日は京都まで紅葉を見に行ってきたよ。

場所は京都の鷹ヶ峰方面だ。

まだ暗いうちに家を出て京阪電車で三条まで行き、そこで地下鉄の東西線・烏丸線と乗り継いで北大路駅で降りる。

バスターミナルから市バスに乗って鷹峰源光庵前で降りるとようやく到着である。

この付近には「源光庵」「光悦寺」「常照寺」などの紅葉の名所があるが、まだ朝が早いのでどこも開門されていない。

光悦寺のようすを見に行ってみると、早くも多くの人が集まっていて、門の前の参道の紅葉の写真を撮っている。

私は、まずは「常照寺」の前に行って写真を撮ってみたが、紅葉はぼちぼちで色はあまりよくない感じだ。

この常照寺は名妓と呼ばれた「吉野太夫」にゆかりのお寺で、吉野太夫のお墓もここにある。

なかでも有名なのが吉野太夫が寄進したと言われる朱塗りの山門で吉野門と呼ばれている。

吉野門の写真を撮ると、今回の本命である「源光庵」に向かった。

今日の日に、鷹ヶ峰まで来たのも、この源光庵に来たかったからでもある。

二年前の秋の日に、やはり源光庵の写真を撮りたくて訪れて、人の入らない写真を撮るために開門まで一時間待って、ようやく入って一枚写真を撮り、アングルを変えようとした時に足がもつれてデジカメを持ったまま転倒し、一枚写しただけでデジカメを壊してしまい、すごすご帰るしかなかった事があったのである。

今回は、そのリトライがしたくて、鷹ヶ峰を選んだのである、まだ源光庵の開門まで一時間近くあるがそのまま待つことにした。

この山門も独特な雰囲気があり、その周囲にはススキが植えられていて、秋には風情があって私の好きな場所でもある。

ようやく開門して、源光庵に一番乗りすると、源光庵の呼び物である「迷いの窓」と「悟りの窓」の写真を撮り始めた。

これは、丸い窓と四角い窓が作られていて、四角い窓が迷いの窓と呼ばれており、丸い窓が悟りの窓と呼ばれている。

二つの窓が並んでいて、そこから庭の紅葉などの風景が見えるのは風情のあるものである。

四角い角窓の迷いの窓は「人間の生涯を象徴して、生老病苦の四苦八苦を表しているそうだ。

また、丸窓の悟りの窓は「禅と円通」の心を表して、円は大宇宙を表現しているとされている。

まぁ、難しい理屈は抜きにしても、二つの窓から外の景色を眺めていると心が落ち着くように感じる気がする。

今回は転倒しないように気をつけていたので、無事に写真を撮る事ができて、二年前の溜飲を下げる事ができたよ。

源光庵を出ると、そのまま再び光悦寺にも向かってみたが、とにかく凄い人出である。

この光悦寺は、その名の通り本阿弥光悦に所縁のお寺で、紅葉の名所として知られている。

とくに山門の前の参道の紅葉と、有名な光悦垣の前の紅葉が見事なのであるが、境内の紅葉はまだ色づいてないのも多くて、光悦垣の前の紅葉はまだもう少しの感じである。

けっきょく、光悦寺では、山門の前の紅葉がまだ良い方だったように思った。

光悦寺を出ると、ぶらぶらと歩いて坂を下って、今宮神社の方へと歩いて行った。

今宮神社へは少し調べる事があって訪れたのだが、ここは悪疫病魔を祓う御利益もあるので、お友達のワンチャンが体調を崩してるようなので、その快癒の祈願も込めてお祈りしておいた。

そして、今宮神社と言えば有名なのが参道で売られている「あぶり餅」である。

東門の参道に「一和」と「かざりや」と言う二軒の茶店が向かい合って、あぶり餅を商っている。

あぶり餅は、親指程度の大きさの餅を竹串に刺して炭火で炙って、味噌ダレをつけた物であるが、なかなか美味しくて疫病退散のご利益もあるとして、平安時代から今宮神社の名物として知られている。

二つのお店が並んでいるので、どちらで食べようかいつも迷うのだが、今日は一和さんの方でいただいた。

一皿が500円で、お土産に持ち帰りもできるのである。


今宮神社を出て、大徳寺の高桐院にも行ってみたのだが、この参道の紅葉は今年のJRだかのポスターになったとかで次々と人が訪れる人気で、シャッターチャンスを一時間近く待ってみたのだが、どうにもならなくてあきらめて帰ることにした。

結局、今日の紅葉は、源光庵のが一番きれいだった気がするね、来週くらいの方がもう少し紅くなってきれいかも知れないよ。