2013年06月の記事


お知らせです
私からのお知らせです。

以前にも書きましたが、私のコンテンツと作っていた「京都伝説巡り」「100本勝負」「写真掲示板」「みんなでしりとり」のコンテンツは借りていた掲示板の閉鎖に伴って無くなってしまいました。

ながく続けていたコンテンツで寂しく残念ですが仕方ないですね。

エクレット以外の方が掲示板に書き込みできなくなるのは困りますので、新たに「お話掲示板」を作成しました。

こちらは画像の投稿もできますので、画像の有無に係わらず、何かありましたら、そちらに書き込みしてくださいませ。
コメント (0)

夏越しの祓え
今年も明日で6月も末日、夏越しの祓えの時期だね。

今日は京都に行く用事があったので、御所の近くの護王神社で茅の輪をくぐって夏越しの祓えしてきたよ。

この夏越えの祓えは、1月から6月までの半年に積もった穢れや災いを祓い、暑い夏に向けて心身を清らかにして乗り切ろうと言う儀式なのだ。

この祀りは、奈良時代皇室が百官を集めて行ったのが始まりといわれ、これから後、夏を無事に過ごす願いをこめる祭りとして人々に親しまれてきたと言われている。

日本最古の宗教儀式の一つでもあるこの行事は、紙の人形(ひとがた)に自分の名前や年齢を書き自身の身代わりとして神殿に納めたり、川に流したりして災いや穢れを祓う物で、また、茅萱(ちがや)で大きな「茅の輪」を作って安置し、これをくぐると厄除・悪疫退散になると伝えられもので、京都では多くの神社でこの神事が行われている。

茅の輪をくぐり、紙の人型で身をぬぐって川に流す清めの儀式で、京都では上賀茂神社、貴船神社、北野天満宮、市比売神社などが有名だ。

この茅の輪をくぐる時にも少し作法があって神社や地域によって少し違いもあるが、「水無月の夏越の祓えする人は、千歳の命延ぶといふなり」と言う和歌を唱えながら、まず茅の輪を左側にくぐり、次に前に戻って右にくぐり、最後にもう一度左にと言う具合に8の字を書くように茅の輪をくぐっていくのが基本のようだ。

そして、この時のお決まりの和菓子が「水無月」と言うことになる。

水無月は白の外郎生地に小豆をのせた三角形の和菓子だが、それぞれに意味がこめられていると聞く。

水無月の白い三角形は氷室の氷を表しており、平安時代には宮中では貯蔵してある氷を取り寄せて臣下にも配る氷室の節句という行事が行われ、6月朔日に氷室の氷を口にすると流行病にならないと言われていたそうだ。

また小豆は悪魔払いの意味を表しており、魔除けの力があるという。

基本の白い水無月の他にも、最近では黒糖や抹茶の水無月も売られているね。

京都生まれの私も子供の頃から食べてきてるので、水無月を食べるのが習慣になっている。

今日は京都の出町ふたばの水無月を買ったよ。

一般的な水無月に、あと黒糖と宇治抹茶の三種類、どれも美味しいよ。

もちろん、出町ふたばと言えば豆もちも買いましたわ。

夏越しの祓えや水無月も、最近は全国に広がって知られるようになってきてるね。

今年も半分終わって、これから暑い夏が来るけど、何とか頑張って乗り切りましょう。
コメント (0)

史上最強の内閣
室積光さんの「史上最強の内閣」を読んだよ。

これは政治をネタにしたパロディ小説で皮肉も効いててなかなかに面白い。


北朝鮮が日本に向けた核弾道ミサイルの発射準備をはじめた事により現状でお手上げとなった自由民権党の浅尾総理(名前がパロディであの人ですな)は、国家的な有事を前に京都に隠されていた本物の内閣に政権を譲る事を発表した。

京都からやってきた本物の内閣の顔ぶれは

内閣総理大臣・二条友麿(京都出身、藤原北家の末裔)

内閣官房長官・松平杜方(会津出身、幕末の会津と言えば・・・)

総務大臣・高杉松五郎(山口出身、高杉晋作+吉田松陰+桂小五郎?)

法務大臣・島崎楼村(長野出身、名前でわかりますな)

外務大臣・坂本万次郎(高知出身、こちらも名前であの人とあの人ですな)

財務大臣・浪花秀吉(大阪出身、名前からあの人ですけど大阪人のイメージやね)

文部科学大臣・新門辰郎(東京出身、江戸の方ですな)

厚生労働大臣・具志堅洋子(沖縄出身)

農林水産大臣・米内成美(岩手出身、海軍のあの方ですね)

経済産業大臣・近江明人(滋賀出身、近江商人のイメージ)

国土交通大臣・紀伊国屋百恵(和歌山出身)

環境大臣・松前熊蔵(北海道出身、アウトドア派)

防衛大臣・山本軍治(広島出身、名前から五十六さんかと思えば広島で仁義なき戦いのイメージかな)

国家公安委員長・西郷利明(鹿児島出身、鹿児島で西郷と言えば)

内閣情報調査室長・服部万蔵(三重出身、服部の名前でスパイですな)


こういう個性的と言うか適材と言うか面白い顔ぶれで、国難に当たっていくお話で政治や国際情勢、国内問題などをパロディにして割りと言いたい事や思っている事を書いている痛快な小説である。

特に防衛大臣の山本さんのキャラが良い味だしてるし、他のキャラも面白いね。

本当に、こういう適材の人が政権を担当したらって思ってしまったり・・・


難しい内容や深刻でなく面白く痛快な内容で、思ってることを言ってくれたりして楽しく読める小説でお勧めです。
コメント (0)

桔梗
そろそろ桔梗が咲く時期だね。

今日は京都の晴明神社の近くに行ったので、晴明神社に桔梗が咲いてないか見に行ってみた。

安倍晴明と言えば五芒星の晴明桔梗印が有名だね。

境内にはまだ桔梗は咲いて無さそうで、探してたら一輪だけきれいに咲いてたよ。

桔梗は形や姿も凜としてて、あの色も素敵で私のお気に入りの花なんだよね。

一輪だけでもキリリとした桔梗の花を見れて良かったよ。
コメント (0)

未完の贈り物
倉本美香さんの「未完の贈り物 娘には目も鼻もありません」を読了した。

元・国際線客室乗務員で現在はアメリカで結婚して暮らしている著者の美香さんは、アメリカの産院で女の子を出産したが、担当の産科医は誕生した新しい命に一言の祝福も陳べずに怒ったように部屋を逃げ出すように出て行った。

そのまま数時間にようやく対面できた赤ちゃんには目も鼻も無かった。

それから、千璃(せり)と名付けられた女の赤ちゃんと御夫婦とのアメリカでの壮絶な治療生活が始まったのだった・・・


私のお友達にも少し不自由な所のあるお子さんを持たれている方がおられるので、読んでいてお友達やお子さんの苦労が重なって何度も本を閉じて読めなくなった。

読みながら小さな赤ちゃんが何度も手術を受けることに心が痛む・・・私でさえそうなんだから御両親の痛みや苦しさはいかばかりだろう。

また、日本と違ったアメリカでの治療がとても大変で費用も莫大になることに考えさせられてしまう。

何かあるたびに気遣うよりも自分に責任が無い事を強調するナースたち。


「障害も個性の一つ」・・・私は決してそんな簡単な言葉で片付けられるとは思わない。

「障害児は親を選んで生まれてくる」・・・私は選ばれるほど立派な人間じゃない。

でも現実として、千璃は目鼻を持たないまま、今ここに存在する。

そういう母である著者の言葉が胸に重い。


涙よりも心に痛みを残す作品であった・・・少しでもこの御家族に幸運と平穏が訪れますように。
コメント (0)

半夏生
今日は曇り空で風も吹かなくて蒸し暑いねぇ。

京都の東山にある建仁時の塔頭である「両足院」では、「半夏生」(はんげしょう)が色づく時期で特別公開されているので見に行ってきたよ。

京阪電車で京都の五条について鴨川を見ると、空梅雨の影響で水不足となって川の底が見えていた。

何とか雨が降ってくれないと水不足になって琵琶湖の水位も心配になって来るね。

始めに清水寺へ行って見ると釈迦堂や阿弥陀堂の方は工事中だった、もうすぐ本堂も工事が始まるそうだし、これからの観光客は大丈夫かね。

それでも、修学旅行生や韓国などアジア系外国人の団体で賑わってるね。

そこから歩いて建仁時へ向かう。

建仁寺の塔頭の両足院は、書院前庭が京都市指定名勝の池泉回遊式庭園に半夏生が群生している事から半夏生の寺とも呼ばれている。

半夏生は、半夏生(太陽の黄経が100°になる日)の頃に花を咲かせ、また葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」とも呼ばれている。

葉の片面(表面)だけが白くなることから古くはカタシログサ(片白草)とも呼ばれていると言う。

庭の池の周囲に白く色づく半夏生が、初夏の日差しをうけて眩しいくらいで、その白い葉は雪が積もったようにも見えるね。

ちなみに、両足院では普通の拝観と茶室でお茶をいただく拝観の二種類があるが、普通の拝観では書院から庭を見るだけで庭には降りれない。

庭に下りてゆっくりと半夏生の庭園を散策するには茶室の方を選ぶ必要があるのが少し残念だね。

建仁時を出ると、暑さで冷たい物が欲しくなったので、お気に入りの祇園小石へ向かった。

祇園小石では、いつもは黒糖シフォンパフェやわがまま氷とかを頼むのだが、今回は「恋する檸檬の抹茶パフェ」と言うのが美味しそうなので食べてみたよ。

祇園小石はメニューのネーミングが良いよね、舞妓さんのお気に入りとかわがまま氷とか、この恋する檸檬の抹茶パフェも乙女チックで可愛いですな。

パフェには檸檬の蜜が添えられていて、自分の好みでかけて味わえる、それほどすっぱくなく甘酸っぱい程度で美味しかったよ。

パフェを堪能して電車で帰宅中に雨が降ってきたのだけど、少しなので水不足の解消まではいかないかなぁ。
コメント (0)

紫陽花とスィーツ
今日も良いお天気で日差しが暑いねぇ。

そろそろアジサイが見頃かなって思って、宇治の三室戸寺へ行ってきたよ。

いつもは藤森神社へ行くのだけど、今日は宇治のスィーツを食べたいのもあって三室戸寺に行くことにしたんだよ。

京阪電車で宇治に着いて、信号を渡った通園の前で落ちてた紅いスマホを拾った。

壊れてるのかと思ったけど充電は満タンだし、落としたのは直ぐだろうなって思って連絡しようと思ってもロックしてあるので使えないしね。

交番へでも届けようかと思っても近くにないし、警察署までだいぶあるしなぁって思ったけど、まぁ良いかとぼちぼち歩いて警察署へ。

警察署で事情を話して書類作られて、面倒なので権利もお礼も不要にして署名してようやく終り・・・物を拾うのもめんどうだねぇ。

それからぶらぶら歩いて戻って三室戸寺へ向かう。

三室戸寺は紫陽花の名所として有名で、朝から私を含めて多くの人が訪れている。

西国観音巡りの札所でもあるので団体のお遍路さんも着てて人が多いよ。

紫陽花の方は庭園で、まだ花数も少なくて、これからの感じだったな、来週くらいから見頃かな。

三室戸寺で紫陽花を楽しんで、それから歩いて伊藤久右衛門さんの本店へ。

宇治で抹茶スィーツと言えば伊藤久右衛門さんが私のお気に入りだ。

本店の方はスィーツの食べれる茶房もあって大人気で、今日も開店前からどこかのグループも待っていて、開店してすぐに茶房は満席状態。

抹茶パフェが人気なんだけど、今日は夏季限定の「あじさいパフェ」を頼んだよ。

パフェに餡で作られた紫陽花が可愛いね、見た目もきれいだし美味しかったよ。

それから、お持ち帰りのお買い物。

まずは、「つぶつぶ苺抹茶ロールケーキ」。

抹茶生地のロールケーキに苺の入ったクリームがたっぷりで、さりげなく生地の上から抹茶パウダーがかけてあるのがうれしい。

もう一つ、伊藤久右衛門と言えば「宇治抹茶だいふく」だよね。

これは私の大好物でお店に行くと必ず買って帰るよ。

抹茶餡がほんとうに美味しいよ。

紫陽花よりも、スィーツをいろいろと楽しめてしあわせな一日でした。
コメント (0)

水無瀬から大山崎へ
今日はそれほど暑くもなく過ごしやすいので、久しぶりに阪急沿線で散策を楽しんだ。

始めに阪急電車で出かけたのが水無瀬駅で、ここから大山崎まで歩こうと言うのが今日のプランだった。

ちょうど、大阪から京都へと入る感じになるのかな。

水無瀬駅から歩いて、始めに向かったのが「水無瀬神宮」である。

ここは後鳥羽天皇(上皇)を祭神とする神社で、後鳥羽天皇の離宮の水無瀬があった場所に、後鳥羽天皇が隠岐へ流された後に御影堂を建てたのが始まりで、明治になり神社へ変わったそうだ。

ここには、石川五右衛門の手形と言うのが残されており、何でも石川五右衛門が神宝を盗もうとしてやってきたが、神威に怖れて盗む事ができずに、手形を残して帰っていったという伝説がある。

その手形は門の右上に金網の覆われてあるそうだが、よく見えなかったなぁ。

そこから、さらに散策していくと大山崎付近になるとサントリーの山崎蒸留所が見えてくると大山崎駅も近い。

しばらく行くと「関大明神社」と言う小さな神社が鎮座している。

関大に関係あるのかと思うとそうではなく、「関」(せき)と読み(せきだいみょうじんしゃ)と言うのだそうだ。

古い神社で詳しいことは不明であるが、この付近が摂津国(大阪)と山城国(京都)の境であり関所があった場所だとか、京都に魔物が入らないように道祖神が祀られていた跡だとか諸説あるようであるが、歴史を感じさせる趣のある社であった。

そこから、少し行くと「離宮八幡宮」と言う神社がある。

ここは、清和天皇が、神託により国家安泰のため宇佐神宮から分霊し平安京の守護神として奉安することとし、その時に九州に使わされた大安寺の僧行教が帰途に山崎の津(当時の淀川水運の拠点港)で神降山に霊光を見、その地より石清水の湧いたのを帰京後天皇に奏上したところ、国家鎮護のため清和天皇の勅命により「石清水八幡宮」が建立されたのである。

その後に、岩清水八幡宮は淀川を挟んだ対岸の八幡の男山移され、ここは嵯峨天皇の離宮「河陽離宮」跡であったので社名を離宮八幡宮としたそうだ。

つまり、元の岩清水八幡宮とも言える神社で、往時は西の日光と言われるくらいに隆盛だったそうだ。

また、貞観年間に神官が神示を受けて「長木」(てこを応用した搾油器)を発明し荏胡麻(えごま)油の製造が始まったことから、日本における製油発祥地とされる。

その後「大山崎油座」の制度で荏胡麻油の販売権を独占して、多くの兵火に焼かれながらも江戸時代まで栄えた。

そういう事から、境内には「本邦製油発祥地」の石碑や「油祖像」の石像が建てられている。

境内も少し暗くていろいろな末社が祀られていたり、不思議な石組みが置かれていたりなかなか興味深い神社であった。

そこを出ると阪急の大山崎駅も近く、駅まで歩いて阪急電車に乗って、長岡天神まで行くと用事を済ませて帰ることにした。

考えると、今日歩いた大山崎の山手の方は天王山のある地域で、かつて羽柴秀吉と明智光秀の天下分け目の決戦の地でもあるんだよな。


いろいろと歴史を感じながら散策できて楽しかったよ。
コメント (0)