2012年08月の記事


君死にたもうことなかれ
「君死にたもうことなかれ」

旅順口包囲軍の中に在る弟を歎きて

作:与謝野晶子



ああおとうとよ 君を泣く

君死にたもうことなかれ

末に生まれし君なれば

親のなさけはまさりしも

親は刃(やいば)をにぎらせて

人を殺せとおしえしや

人を殺して死ねよとて

二十四までをそだてしや


堺(さかい)の街のあきびとの

旧家をほこるあるじにて

親の名を継ぐ君なれば

君死にたもうことなかれ

旅順(りょじゅん)の城はほろぶとも

ほろびずとても 何事ぞ

君は知らじな あきびとの

家のおきてに無かりけり


君死にたもうことなかれ

すめらみことは 戦いに

おおみずからは出でまさね

かたみに人の血を流し

獣(けもの)の道に死ねよとは

死ぬるを人のほまれとは

大みこころの深ければ

もとよりいかで思(おぼ)されん


ああおとうとよ 戦いに

君死にたもうことなかれ

すぎにし秋を父ぎみに

おくれたまえる母ぎみは

なげきの中に いたましく

わが子を召され 家を守(も)り

安しと聞ける大御代(おおみよ)も

母のしら髪(が)はまさりぬる


暖簾(のれん)のかげに伏して泣く

あえかにわかき新妻(にいづま)を

君わするるや 思えるや

十月(とつき)も添(そ)わでわかれたる

少女(おとめ)ごころを思いみよ

この世ひとりの君ならで

ああまた誰をたのむべき

君死にたもうことなかれ
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アベンジャーズ
今日は、朝の4時ごろからすごい豪雨で雷も鳴り響いて、新聞読んでたら停電してしまい、点いたと思ったら停電を3度くらい繰り返した。

外に出てみると雨で遠くが見えないくらいで、道路は膝くらいまでの冠水状態。

普通だら家で大人しくなんだけど、今日は映画の「アベンジャーズ」を見に行くつもりでチケットを予約してあったので何とか行きたい。

時間が経てば雨が止んで冠水が退いてくれる事を願ってたよ。

やがて家を出る時間になって雨は小降りになったけれど冠水は退いていないので、覚悟を決めてビーチサンダルにジーンズを膝まで上げて駅まで行こうと思ったけれど冠水が酷くてとても歩いていけそうに無いので、バス停まで行って見ると道路もバス停も冠水で、バス待ちの人が何人か水に浸かりながら立っている。

私も、ダメ元で膝まで水に浸かりながらバスを待っていると奇跡的にバスがやって来た。

何とかバスに乗れたが駅まで普通は10分もかからないのに、30分近くかかってようやく到着。

何とか駅まで来れたものの、電車はすべて止まっているしタクシーもないし、さてどうしようかと考えていると足元に何か落ちているので見てみるとスズメが何羽も豪雨に打たれて溺れたのか何羽も死んでいてかわいそうだった。

バス停に行って見ると映画館方面行きのバスが満員で発車しそうになってたので、何とかこれに飛び乗って倍近くの時間が掛かったけれど、何とか映画館に着くことができたよ。

もう映画館に入った頃にはグッタリだったよ。

今日、見に行った映画は今日から公開の話題の映画の「アベンジャーズ」で、もともとアメコミ好きな私は前から楽しみにしていた映画である。

アベンジャーズと言うのは、コミックのスーパーヒーローが協力して悪と戦う映画で、日本で言えば鉄腕アトムや鉄人28号、8マンや鬼太郎などがチームを組んで悪と戦うような物。

原作ではヒーローのメンバーは時代で組み変わったりしているのだけど、この映画では「アイアンマン」「マイティ・ソー」「ハルク」「キャプテン・アメリカ」等の単独で映画のシリーズになっているメンバーに加えて、「ブラック・ウィドウ」と「ホーク・アイ」が新たに参加している。

映画のシリーズの俳優さんがそのまま演じてるのも豪華で良いよね。

とくにか画面いっぱいにヒーロー達が暴れまわって確約するアクション映画でCGとかも良くできていて、とにかく面白かったよ。

ハルクがなかなか良い味だしてます。

映画も終わって帰りのバス停で待っていると10分で来るはずのバスが来なくて、結局50分近くバスを待って次のバスでようやく帰れたよ。

帰ったら水も引いてて良かったけれど、これだけ街中が冠水するのも初めてで改めて水害被害を受けられた人々の苦労を思い知ったよ。
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偽説・大文字
これは、あくまで私の妄想による偽説であり、根拠の無いこじつけですから、信用なさらないようにお読み下さい。

もうすぐ、8月16日は京都では大文字として知られる五山の送り火が行われる。

全国的にも有名な行事であるが、謎も多くはっきりしない部分も多いのである。

京都の街を取り囲むように「大」「妙法」「船」「大」「鳥居」の字が薪を並べて点火される物で、送り火の名前のようにお盆に戻ってこられた御先祖の精霊をお送りする宗教的な行事である。

現在は、これら五つの文字が点火されるが、その由来も諸説ありはっきりしないが、過去には他の文字や記号が点火されてたと言う。

まず、大きな謎が「大」の字の意味とどうしてなのかである。

弘法大師が阿弥陀仏の光を見て、それを写したのが大であるとか、江戸時代の能書家である「近衛信尹」が書いた文字を写した物であるとか言われている。

「妙法」の字は、もともとは「妙」の一字だけだったのが、後年に「法」の字が加えられたそうで蓮華経の意味とも言われ、日蓮宗との関わりが感じられる。

「船」は文字でなく形であるが、慈覚大師が唐留学の帰路に暴風雨にあったが、南無阿弥陀仏を唱えて無事帰国できたことから、その船を型どったものだと言われている。

左の「大」の字も後年に加えられたものだそうで、以前に横に一字を加えて「天」であったとも伝えられている。

最後の鳥居の形は、愛宕神社の鳥居元の地域なので、愛宕神社の鳥居を表したものと考えられる。


こういう風にいろいろと説が唱えられているが、これも諸説の一つでありその起源や意味や目的もハッキリしない物も多いのである。

その中で、これらを並べて考えると他のが仏教的な意味や起源であるのに、鳥居は神社の代表的な印であり、この中で異質な物を感じてしまう。

どうして鳥居だけ神道のものが使われるのか不思議である。

そして、一番疑問に思うのが「大」の字である。

どうして大なのか、どういう意味があるのか疑問に思う人も多いと思うが、、新しい視点で五山の送り火を見つめなおしてみると、そこに別の意味があらわれてくる事に気がついた。

京の街、いわゆる平安京は風水を元に玄武・青竜・朱雀・白虎の四神を模して作られたと言われている。

他にも、鬼門に魔除けが配してあるとか、東西南北に岩倉を持ち法華経を埋めてあるとかいろいろな呪術的な守護が施されていると言われている。

この五山の送り火も、精霊の送り火という仏教的な意味の裏に、呪術的な結界の意味が隠されているのではないだろうか。

そういう意味で見たときに「大」の字が実は別の意味が隠されている事に気がついた。

「大」の字が魔除けの印として有名な五芒星、ペンタグラムの形に似ているとは思わないだろうか?

五芒星は☆に似た形で晴明紋とも言われ、外国でもペンタグラムと呼ばれる強力な魔除けの印である。

大が五芒星を意味する物だとすると、五山の送り火では左右に二つの五芒星の魔除けがされる事になる。

そういう意味で見ると鳥居の形も神社の鳥居で結界を意味するのかも知れない。

次に船形であるが、これも仏教的な意味ではなく空舟ではないだろうか。

むかし、何か悪い物があると人々は船に乗せて川に流す事で片付けてきたのである。

風邪が流行ると風邪の神を川に流したり、あの妖怪の鵺も退治されて川に流されて大阪に流れ着いたという伝説もあるくらいである。

現在でも、お盆などで灯篭や供物を川に流す風習が残されているくらいである。

船などで川に流して物を送る、そういう意味が篭められているように感じてしまう。

最後の妙法は法華経との関わりが深く、法華経にある護身の九字を切る呪法の意味があるのではないかと推察される(これはさすがに苦しいこじつけだな)。

九字の呪法とは、臨・兵・闘・者・・・と続く有名な呪法で、縦横に線を切ることで簡素化された形も広く知られているので祈願や呪法で使われる事も多い。


このように考えていくと、五山の送り火には隠された呪法や結界が施されているように見えてこないだろうか。

以上、五山の送り火に関する無理やりこじつけの偽説でした・・・消化不良だな。
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舞妓さんのお気に入り氷
今日は昨日の雨で少し蒸し暑いよ。

少し用事もあったので、京都の清水付近を歩いてきたよ。

夏休みの時期なので観光客も多かったよ、さすがは京都の代表的な観光地だね。

八坂神社までお参りして、祇園石段下の「祇園小石」さんに寄って来たよ。

祇園小石さんは、飴屋さんだけどスィーツでも人気の私のお気に入りのお店である。

パフェが人気なんだけど、これだけ暑いと氷が食べたいので、かき氷を食べる事にした。

私のお気に入りはカキ氷の中にアンミツが入った「わがまま氷」なんだけど、今日は少しはりこんで「舞妓さんのお気に入り氷」を食べる事にした。

舞妓さんのお気に入り氷は、値段も1300円と少し高いけれど、抹茶のカキ氷の上にスイカやキィーウィとかのフルーツが乗せられていて、他に白玉と抹茶白玉の小さな櫛が添えられてきな粉と蜜がかけられている。

あと、おまけに飴が二つ。

そして、抹茶のカキ氷を食べて行くと、その中には抹茶アイスと小倉餡が隠されていて、これが美味しくて良いね。

フルーツにカキ氷にアイスに小倉餡、それに白玉団子に飴まで楽しめて、ほんとうに豪華で夏らしいスィーツだよ。
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近江神宮
昨日は、朝のうちに少し足を伸ばして、滋賀県の「近江神宮」に行ってたよ。

近江神宮は、天智天皇を祭神にしている神社で、天智天皇が近江大津宮を開いた事に由来している。

天智天皇といえばあの中大兄皇子で、大化の改新で知られているね(諸説あるんだけどね)。

近江神宮は、広い敷地をもって自然も豊かなので、何となく京都の下鴨神社に似た雰囲気だなって思ったよ。

天智天皇は、漏刻(ろうこく)と言う水時計を作って国民に時を知らせる時報を始めた事でも知られている。

6月10日も時の記念日は、近江朝廷で時報が開始された日を記念して制定されたという。

この近江神宮には、その漏刻を復元した物が置かれている。

上から箱のような容器が幾つか並べられていて、下には矢の様なものが挿してある。

つまり、上から水を溜めてそれが徐々に下に下りてきて、矢に刻んだ印に水が来て時刻が判るようになっているみたいだ。

また、境内には時計館宝物館があり、和時計や各種の古時計が展示してあるようだ。

他にも境内には日時計などいろいろと設置されているが、目に付いたのが竜の形をした「古代火時計」で、どういう仕掛けで時間が判るのか知らないが(火の熱で振り子が揺れて鳴るのかな?)、その造型が良くて気に入ったよ。

近江神宮は、多くの時計関係者の信仰も集めているみたいだね。

遠いからなかなか行けないけれど、静かで気持ちの良い神社だったよ。
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大出雲展
今日は、ほんとうは出勤なんだけど、最近は土曜出勤が続いてたのと、連日の暑さでしんどいのでお休みしたよ。

それで、京都の京都国立博物館で開催されている「大出雲展」を見に行ってきたよ。

今年は古事記が編纂されて1300年と言うことと、出雲大社が来年に60振りの大遷宮を迎えるのを記念して開かれる展覧会が「大出雲展」である。

古代史好きの私は待ちに待って楽しみにしていたので、暑さも気にならずにうきうきして見に行ったよ。

入館して、始めの展示の「古事記 上巻」「太安万侶墓誌」「日本書紀 巻第一」「古事記 本居宣長書入本」などなどマジかよって本物見れて狂喜乱舞の私。

他にも、これまで本や教科書とかでしか見たことの無い貴重な品々ばかりで、国宝や重要文化財・重要美術品がズラリと並んでる。

これだけのすごい品々が一同に会して見れるなんて夢のようだよ。

また出雲大社の展示では復元模型の撮影可能エリアもあって、古代の出雲大社の姿が実感できるようになっている。

さすがに人気で人が多いのでじっくり見れないのが惜しいが、それでも早めに周ったつもりでも2時間を越えてたボリュームでお腹いっぱいって感じ。

9月9日まで開催されているので、展示品が入れ替わる後期にももう一度見に行けたらと思うよ。
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