2016年05月の記事


甘茶の庭
建仁寺の塔頭である霊源院を特別拝観しました。

霊源院は普段は非公開の寺院ですが、時々に特別公開されることがあり、私もこれまでに2度ほど拝観した事がありました。

今回は、霊源院が「甘茶」の花が咲くお寺で、甘茶の庭である「甘露庭」が特別公開されるので見に行ってきました。

甘茶と言えば、お釈迦様が誕生した時に天から竜が甘茶を注いだとの伝説からお釈迦様の誕生を祝う花まつりでは、お釈迦様の像に注いだり飲んだりしますね。

額紫陽花に似ていますが、山紫陽花の一種で今の時期にきれいに花を咲かせます。

甘茶の花が咲く甘露庭も小さいながらもなかなか見事で、静かな美しいお庭でした。
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若冲の菩提寺
今日は、京都の繁華街である新京極と河原町にはさまれた「裏寺町通り」にある「宝蔵寺」へ行ってきました。

一般拝観は予約しないといけないのですが、中で御朱印をいただくことはできます。

宝蔵寺は、あの伊藤若冲の菩提寺で、若冲と所縁の深いお寺です。

若冲の実家は錦小路にあったそうで、錦小路市場の営業停止の危機のおりには若冲と弟の白歳が再開に向けて力を尽くしたそうです。

この宝蔵寺には若冲が父母の墓と末弟の宋寂の墓を建てたそうです。

ちなみに、若冲自身のお墓は、伏見稲荷に近い「石峰寺」にあります。

宝蔵寺は普通は本尊の阿弥陀如来の御朱印なのですが、今年は伊藤若冲生誕300年と言う事で、若冲の髑髏図の御朱印が月ごとの色変わりでいただくことができます。

私が行った時には、書いていただける阿弥陀如来の御朱印の他に、別紙の阿弥陀如来と若冲の髑髏図の三色の御朱印をいただくことが出来ました。

新京極や河原町はよく来ていますが、裏寺町のお寺に入るのははじめてで、宝蔵寺の事を知ってる人は少ないのではないでしょうか。
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九頭竜大社
昨日は、少し触れましたが瑠璃光院へ行く前に「九頭竜大社」へも行ってました。

八瀬駅から高野川沿いに歩いて20分ほど北上した所にあるのですが、大原行きのバスでも行く事ができます。

昭和になってから開祖の夢枕に九頭竜弁財天が訪れて御神託を与えたのだそうです。

割と広い敷地の神社で何となく仏教色も感じる神社でした。

お参りの仕方も独特で、社務所でロウソクと線香をいただいてお供えし、そこから本殿の周りを9回周る事でお百度参りになるそうです。

また、普通の神社では2礼・2拍手・1礼が基本ですが、こちらでは2拍手ではなく4拍手となっています。

他にも独特の祈祷とかあるみたいでした。

九頭竜と言う事で、境内には竜の手水とかもあり、なかなかリアルでかっこいい竜が付いてました。

また、境内には神蛇が浮き出たと言う石が祀られていて、石に蛇のような形が浮き彫りになっていました。

しかし、蛇の姿よりも横から見ると人の苦悶する顔のような形に感じて、少し不気味に感じたのは私だけでしょうか?

なかなか独特で面白い神社で興味深いでした。
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瑠璃光院
今日は良いお天気で暑いくらいでしたね。

少し足を伸ばして、京都の八瀬まで行って来ました。

八瀬と言えば、昔は八瀬遊園地があって広大な敷地の中に水族館やプール、マス釣り場やゲームセンターとかがあり、子供の頃には夏になると泳ぎに連れて行ってもらった物でした。

遊園地がつぶれてからは、いろいろと移り変わりはあって、今は遊園地の跡地はリゾートホテルみたいな感じになってるみたいです。

八瀬にある「瑠璃光院」が、普段は非公開なのですが春と秋には特別公開されていて、その特別公開に行くのが目的でした。

秋の紅葉の時期がきれいなんですが、すごい混雑になるようで、春なら少しはましだろうと思って出かけました。

出町柳まで京阪電車で行き、そこから叡山電車で八瀬に向かいました。

八瀬まで来ると京都の郊外なので緑が美しくて静かで良いですね。

瑠璃光院は10時からなので、時間があるので、高野川沿いに北上して「九頭竜大社」「かけ観音寺」「養福寺」とお参りして、八瀬駅前に戻ってくると、川を渡って瑠璃光院へ向かいました。

混雑を予想して早めに着いて開門を待ったのですが、次々と人が並んできて、開門前にはかなりの行列になっていて、春でこれなら秋は凄い事になるなぁと思いました。


そして開門して、入り口で拝観料の2000円と少し高い拝観料を払って、中へ入っていけました。

瑠璃光院は、元は山荘と言うか庵だったのを明治に公家の三条実美が「喜鶴亭」と言う茶庵にし、その後に大きく改修されて現在の形になったそうです。

境内は、もともと山にあった自然の木々がベースとなり、磨きあげられた床に紅葉が映る床紅葉で人気ですね。

今は青紅葉の時期ですが、それでも床に映る青紅葉や緑の木々が美しいですね。

これで、秋の紅葉ならすごいだろうなって思ってしまいました。

苔も青々して美しいですね。

邸内には復元された「八瀬のかま風呂」が展示してあり見ることが出来ます。

また、始めに写経用紙をもらえるので写経もできるのですが、人が多いのでのんびりも出来ないですね。

御朱印は、紙に墨書してあるのに、自分で押す印する事になります。

瑠璃光院は次々と観光客が訪れてきましたので、私は早々に退散いたしました。

付近には紅葉も多いですし、秋はきれいなんでしょうけどね・・・混雑が凄いでしょうね。

駅前で八瀬のしば漬けを売っていて美味しそうなのでお土産に買って帰りました。

久しぶりの八瀬は昔からすっかり変わっていましたが、それでも念願の瑠璃光院に拝観できて、青紅葉を堪能できて楽しかったです。
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歯形地蔵
千本鞍馬口にある歯形地蔵さんにお参りしました。

むかし、京都の千本鞍馬口の近くに逆さ川地蔵と呼ばれるお地蔵さんがあり、近くに仲の良い夫婦がありました。

夫は評判の良い正直者でしたが、妻は夫を愛するあまり、そんな夫に浮気されるのではないかと心配する嫉妬深い女性でした。


ある雨の日に妻が傘を持って夫を迎えに行くと、夫が他の女と相合傘でいるのを見て嫉妬に狂いました。

妻は怒りで逃げる夫を追い、お地蔵さんの影に隠れた夫に噛み付こうとしてお地蔵さんに噛み付いてしまいました。

妻の噛み付いた歯がお地蔵さんから抜けなくなていると、通りすがりの老僧が読経してくれ歯が取れましたが妻は息絶えていました。

その後、お地蔵さんには歯形が残り、歯形地蔵と呼ばれて、歯痛のご利益があると信仰されているそうです。
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大徳寺 聚光院
今日は、京都の大徳寺の特別拝観を楽しんできました。

本日、一番の目的が大徳寺の中でも拝観謝絶の「聚光院」の拝観です。

今年が、創建450年で記念特別公開で、来年の3月まで特別公開されています。

ただ、拝観は時間毎に一組定員15名で予約が優先され、予約無しでも定員に余裕があれば拝観できます。

私も予約無しでしたが朝一でしたので、予約は数名程度で余裕があるので拝観できました。

拝観料は2000円と高額で、文化財と傷めないようにの配慮から荷物は預けての拝観になり写真撮影は禁止となっています。

そして、一組15名で案内が付いて解説を聞きながら拝観していきます。

この聚光院は千利休に所縁のお寺で、お墓もある菩提寺になっていますが、お墓は見ることが出来ませんでした。

本堂の障壁画は狩野永徳・松栄らの作で国宝になっています。

いずれも素晴らしい障壁画や襖絵で、解説を聞きながらゆっくり見て周れました。

また、重要文化財の茶室の閑隠席と枡床席も趣があり、素敵なお茶室でした。

さらに、千住博画伯の書院の障壁画の「滝」も美しく迫力ありました。

いろいろと制約もありますが、来年3月までの特別拝観ですので、こういう機会に訪れて見られてはいかがでしょうか。


他にも、「玉林院」も特別拝観していたので行って来ました。

こちらも、障壁画やお茶室が見事でした。

さらに、「黄梅院」でも特別拝観されてるので拝観して、有名な御朱印をいただいてきました。

また、「法堂」と「唐門」も特別拝観してきましたよ。

聚光院をはじめ、いろいろと大徳寺の特別拝観を見て周って楽しめましたよ。
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紫式部と小野篁
京都の堀川北大路にある小野篁のお墓にお参りしてきました。

小さな路地を入った所に紫式部の墓とならんで小野篁のお墓があります。

手前の大きな塚が紫式部ので奥の小さいのが小野篁の塚とされています。

小野篁は地獄で冥官をしていたと言う説があり伝説の多い人物で、野相とか言われた気骨のある人物で私も大好きです。

紫式部と小野篁にも諸説ありますね。

紫式部が地獄へ落とされようとしたときに小野篁が弁護して助けたとの話もあり、紫式部と小野篁の関わりがあると言われてますね。
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刻みきつねうどん
京都風の刻みきつねうどんを作りました。

京都では「甘きつね」(普通のきつねうどん)と「刻みきつね」の二種類があります。

普通の油揚げではなく京都の厚みのある油揚げを使うのがポイントで、うどん出汁に食べやすく刻んだ京風油揚げを入れて少し煮て、茹でたおうどんに出汁と油揚げをかけてネギを乗せれば出来上がりの簡単さです。

京風の分厚い油揚げが出汁を吸って柔らかく優しい美味しさですよ。

京風油揚げさえ手に入れば簡単ですし、美味しいですからお勧めですよ。
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今出川通り御朱印巡り
一昨日・昨日と京都の非公開文化財の特別公開を周ってて、少し疲れも出たので今日は軽めに今出川通りを中心に、まだ御朱印をもらえていなかったお寺を周って御朱印をいただいてきました。

始めは、上七軒から少し下がった所にある「宝樹寺」で虫八幡として信仰されているお寺です。

前に来た時はお留守でいただけなかったので再訪問でいただけました。

続いて、烏丸今出川に移動して、「大聖寺門跡」に行きました。

こちらは皇室所縁の門跡尼寺院で、非公開で拝観する事はできませんが御朱印はいただけました。

御朱印を書いていただいた高齢の庵主さまが上品な感じで素敵でした。

そこから、百万遍に移動して、百万遍の地名にもなった「知恩寺」へ行き、お参りして本堂で御朱印をいただけました。

最後に、出町柳まで戻ってすぐ近くにある「正定院」でも御朱印をいただけました。

こちらは「ちご地蔵尊」として子供を背負ったお地蔵様の石像がお祀りされています。

こうして、今日は4寺を周って御朱印をいただけて良かったです。
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醍醐方面の非公開文化財巡り
今日も暖かで良いお天気ですね。

昨日に続いて、今日は醍醐地域の非公開文化財の公開を見に行ってきました。

始めに向かうのは日野にある[法界寺]ですが、法界寺へ行くには京阪電車の六地蔵駅からバスに乗るか、地下鉄の石田駅から歩くかになってしまいます。

バスは1時間に1本くらいしかないですし、歩いて行く事にしました。

京阪電車で六地蔵駅まで行くと、次は地下鉄の駅へ歩き、地下鉄で石田駅へ行きました。

そこから日野方面へぶらぶらと歩いていき、30分ほどで法界寺に着きました。

拝観まで時間があるのでそこらをぶらぶらして、そう言えばこの近くにお友達のお宅があったなぁと歩いているうちに迷って迷子になってしまったで素。

焦りながら人に道を聞きながら何とか法界寺に戻る事が出来ましたが、住宅地って割りと入り組んでて判り難いですね。

拝観時間まで並んで待っていると、お天気の良い日曜日ということでたくさんの観光客の方が並びだして、開始前にかなりの行列が出来てました。

法界寺は前にも来た事があるのですけど、今回は51年ぶりに秘仏薬師如来立像が公開されるのと特別の御朱印がもらえるのが目的でした。

今回の公開は、薬師堂(重文)、秘仏薬師如来立像 (重文)、十二神将立像 (重文)、日光菩薩 ・月光菩薩立像、阿弥陀堂(国宝)、阿弥陀如来坐像(国宝)、阿弥陀堂内装飾画(重文)、他 です。

51年ぶりの公開の秘仏薬師如来立像は薬師堂の奥に秘仏として安置されているので、横からしか見ることが出来ず、横顔だけで正面からの顔や日光菩薩・月光菩薩の両脇侍もよく見えないのが残念でした。

法界寺を出ようとしたら朝に考えてた近くのお友達が待ってて下さって驚きました。

何年ぶりかでお会いできて少しお話できてすごくうれしかったです。


続いて、法界寺の近くにあり今回が初公開となる「恵福寺」へ向かいました。

恵福寺も普段は内部は非公開のお寺ですね。

今回の公開は、阿弥陀如来立像、地蔵菩薩坐像(平安後期作の丈六像)、地蔵菩薩坐像(鎌倉期作) 、他 です。

地蔵菩薩座像は、丈六の大きさでお腹の前に結び目のような物がありありお腹に帯をしているように見えることから腹帯地蔵と呼ばれて信仰を集めているようで、なかなかの迫力で味のあるお地蔵様でした。


そこを出ると次は醍醐寺方面の「善願寺・腹帯地蔵」へ向かいたいのですが、その方面へのバスはないので石田駅まで歩いて戻っていくと駅の近くでタクシーを捕まえれたのでタクシーで向かう事が出来ました。

今回が初公開の善願寺も、丈六の大きさのお地蔵様があり、やはりお腹に腹帯をしているように見えることから腹帯地蔵と呼ばれて安産祈願とかで信仰されています。

恵福寺の腹帯地蔵と善願寺の腹帯地蔵と、どちらも丈六の大きさで同じようなお地蔵様が割りと近くにあるのも面白くて、何か意図があるのかなと考えてしまいます。

今回の公開は、地蔵菩薩坐像(重文・平安後期作の丈六像)、僧形坐像(府指定文化財・唐より請来の二体、京博寄託品)、岸良筆「雲龍図 」「飛天図」・岸派及び松村景文筆「花卉図」、大仏師西村公朝作「榧の木不動尊像」、他 です。

菩薩地蔵坐像も丈六の大きさで優しそうなお顔が素敵でした。

また神木の樹齢千年の榧の木び彫られた榧の木不動尊像も面白かったです。


非公開文化財の拝観はここまでで、次はちかくにある「一言寺」へお参りして御朱印をお願いすると、わざわざ本堂を開けていただいてお参りする事もできました。

そこからバスで六地蔵へ戻ろうとすると石田から醍醐方面へは道路が車が混雑で停滞してました、お天気の日曜で人出も多いのでしょうね。

バスでJR六地蔵駅まで行き、そこから歩いて「大善寺」へ向かいました。

大善寺は六地蔵の地名になったお地蔵様が祀ってあるお寺です。

白塗りの美顔のお地蔵様も素敵でしたが、お堂の横に祀られてた謎の神像か仏像かわからない石像が気になりました。


それで、かなり歩いて疲れたので帰ろうと思い、京阪の六地蔵駅まで歩いて、京阪電車で帰ってきました。

お天気も良くて少し暑いくらいの陽気でいろいろと見て周れて御朱印もいただけたのも良かったですが、思いがけずお友達に会えたのがうれしかったです。
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