将軍塚
私が子供の頃から気になっていた京都の史跡で「将軍塚」と言うのがある。

展望が良い事で有名なのだが、その将軍塚と言う名前と将軍像を埋めてあると伝説が気になっていたのだが、なかなか行く機会もなかったのだが、少し調べる事もあって思い切って出かけてきた。

将軍塚は東山の円山公園のずっと奥の辺りで華頂山の山頂付近になり、知恩院や青蓮門院の奥の院と言う感じだ。

ただ交通機関はバスも通ってないので車で東山ドライブウェイを走るか、そのドライブウェイを徒歩で登るくらいしか無いのが難である。

私も車が無いので徒歩で登るしかなく、地下鉄の「蹴上」駅から徒歩で東山ドライブウェイを30分くらいは歩いてようやくたどり着いた。

将軍塚の展望台は広場と駐車場になっていて、早朝にもかかわらず数台の車が駐車していた。

また山頂にもかかわらずに野良ネコが多くて驚いた、いつもならニャンコのエサを持ち歩いてるのに、先日他のニャンコにやって、ちょうど何も無かったのが残念だよ、みんな食べれてるのかな。

さて、将軍塚の史跡は青蓮門院別院の大日堂の庭園内にあるために、大日堂の拝観時間に拝観料を払って庭園に入らないと見ることは出来なくなっている。

庭園は紅葉が多くて、紅くなる頃はきれいだろうね、少しずつ色づき始めていた。

将軍塚は、こんもりと土盛りされた塚の周りを石で固められていて、周りには木の柵が設けられている。

中心部には「将軍塚」と書かれた石碑が建てられていた。

伝説では、桓武天皇が平安京の造営する時に、都を鎮める意味で、八尺(約2.5メートル)の土の将軍像を作り、それに鉄の甲冑を着せ、鉄の弓矢を持たせ、太刀を佩かせて都のある西方に向けて埋めたと言われている。

また、その将軍像は征夷大将軍の坂上田村麻呂の像であったとも言われている。

真偽はともかく、この付近には古墳や埋蔵品も多かったそうだ。

ちょうど、将軍塚の史跡の隣りには展望台が作られており、京都市内の展望も楽しめるが、塚を上から見ることもできるようになっている。

この展望台からの景色も素晴らしくて、ドラマの撮影で使われることも多いようだ。

また、庭園の外にも駐車場の近くに大きな展望台があり、こちらは京都駅や京都タワーがよく見え、遠く洛西の方まで見渡せて、私はこちらの景色の方が好きである。

歩いての往復でけっこうしんどかったが、念願の将軍塚を見れて良かったよ。