願成寺親王祭
京都の東福寺塔頭の願成寺の親王祭へ行って来ました。

願成寺は阿保親王が建立したとされるお寺です。

阿保親王は、平城天皇の子で桓武天皇の孫に当たります。

また、在原業平の父でもありました。

いろいろと運命に翻弄された人生を送られて、最後の死因も不明とされていますが、謙虚で穏やかな性格で、文武に優れていたと言われています。

親王祭は、その阿保親王の御霊を供養し、諸願成就・苦労消除を願う法要です。

願成寺の名前も、願いが成る寺と言う意味だそうです。

お寺の中にはたこ焼きや、うどんの屋台が並んでいて楽しめるようにもなっています。

また、それほど大きなお寺ではありませんが、親王堂の前には祭壇や護摩壇が築かれて、結界が張られています。

始めに琴の演奏があり、その後に阿保親王の塚の前で僧侶による法要が行われます。

その後に、山伏らの一団がお寺を出てお練りをしながら、東福寺の諸堂を周ります。

そのお練りの間に、お寺では祭壇の周囲で舞の奉納が行われました。

平安時代の巫女を思わせる衣装での舞は優雅で風情を感じますね。

舞は、お練りが戻って来るまで続けられて、お練りが戻って来ると、山伏の皆さんによる護摩焚きが行われて、願いが書かれた護摩木なども燃やされます。

私は一番前で見てたので、護摩焚きの火が熱くて煙かったです。

護摩焚きが終わると、護摩壇を崩して火渡りが行われて、老人の方も含めて多くの方が火渡りをされました。

私も思い切って火渡りに参加して無事に渡り終えました。

いろいろと盛りだくさんで、平安時代を思わせる舞から、豪快な護摩焚きまで楽しく過ごせました。