六地蔵巡り
京都の六地蔵巡りをしてきました。

六地蔵巡りは、毎年の8月22日と23日に行われるお盆の行事です。

平安時代の初めに、小野篁が作ったお地蔵様を巡って行きます。

小野篁は849年(嘉祥2年)48才の時に熱病を患い意識を失って、地獄に落ちた人々の苦しんでいる姿を見ました。

その時一人の僧が人々の苦難を救っている場に出会いました。

その僧は「私は地蔵菩薩である」と名のられ「この地獄だけでなく、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上など六道の迷いの世界を巡りながら縁ある人々を救っている。全ての人を救いたいが、縁のない人を救う事はできない。私にとっても残念な事だ。貴方はこの地獄の苦しい有様と地蔵菩薩の事を人々に知らしめてほしい」と聞かされました。

そして蘇った篁は、木幡山から1本の桜の木を切り出して、六体の地蔵菩薩像を刻み六地蔵の地に納めました。

その後1157年(保元2年)に後白河法皇の勅命により、平清盛が西光法師に命じて、京都の街道の入り口である六ヶ所に六角堂を建て、一体づつ地蔵像を分置されました。

そして、最初に六地蔵巡りをされたのが、西光法師と言われます。

これが六地蔵巡りの始まりとされています。

六地蔵は、常磐地蔵(源光寺)・鞍馬口地蔵(上善寺)・山科地蔵(徳林庵)・鳥羽地蔵(浄禅寺)・伏見六地蔵(大善寺)・桂地蔵(地蔵寺)の六ヶ寺をまわります。

六ヶ寺ですが、西は桂と常磐から東は山科、北は鞍馬口に南は上鳥羽と六地蔵と京都の四方にまたがるので、交通機関が不便な所もあり、割りと大変ですが多くの方がお参りにまわっておられます。

私も2日かかって満願する事が出来ました。