終戦の前日に・・・
私が通勤で利用しているJR西日本の京橋駅、その南口には慰霊碑が建てられて石仏も祀られている。

明日は終戦記念日であるが、その前日の昭和20年8月14日、大阪は最後の大空襲を受けたのである。

B29戦略爆撃機は特に大阪城内の大阪陸軍造兵廠に対し、集中攻撃を加えたが、その時に1トン爆弾が4発も京橋駅にも落とされたのだった。

その時に京橋駅には2本の電車が入っており、乗客のほとんどは避難のためにホームの高架下に集まっていたが、うち1発が多数の乗客が避難していた片町線ホームに高架上の城東線(現、環状線)を、突き抜けて落ちたのであった。

爆弾が直撃した現場は、まさに断末魔の叫びが飛び交う生き地獄そのものであったという。

判明している被爆犠牲者は210名であるが、他に無縁仏となったみ霊は数え切れなく、500名とも、600名とも言われている。

終戦の一日前の出来事である、終戦については対戦国も知っていたと思われるが、その前日の大規模な空襲が意図的なものなのかどうか判らないが多くの乗客が集まる駅に落とす必要があったのか?

その爆弾の落とされたホームを私は通勤で利用して電車を待つので、時々思い出しては暗い気持ちになってしまう。

付近には成仏できない霊が出るとの噂も多いそうだ。

慰霊碑は有志によって別の場所に建てられた物が始まりであるそうで、後に今の場所に移されて整備されたと言う。

戦争では多くの民間人も被害を受けてしまうのを忘れてはいけないね。