四天王寺へ
今日も台風の影響で大雨になってますね。

その雨の中を大阪の四天王寺へ行ってきました。

四天王寺と言えば聖徳太子が四天王を安置して建てたと言われるお寺で、南大門から五重等・金堂・講堂と一直線に伽藍が並ぶ独特の配置になっています。

その四天王寺には8月の9日10日の千日詣りの時だけに開帳される秘仏があり、その秘仏を見るために雨の中を四天王寺へと出かけたわけです。

昨日に続いての大雨でうんざりしますが、こういう雨の時のお出かけで便利なのがビニールのゴミ袋ですね。

傘をさしてもリッュクとかは濡れてしまうのでビニール袋で包んでしまうと大丈夫で、大きな袋だと雨具代わりにもなりますし、コンビニでも簡単に買えて安いですしね。

さて、四天王寺はほんらいは南大門が正門になるのでしょうけど、西にある石鳥居からお参りする人が多いですね。

この石鳥居も謎で、どうしてお寺に鳥居があるのか?

もちろん神仏混合でお寺に神様が祀られていたり鳥居がある事も多いですが、四天王寺の場合は本格的んあ仏教寺院としては最古と言われるので、なぜ鳥居があるのか謎とされています。

一説によると境内から石鳥居は西の方角で、かつては海辺が近かったそうなので、境内から鳥居を通して日が沈む日没を礼拝したのではないかと言われています。

また伽藍の中心にある金堂の二階部分の東側には、緑色の小さな鳥居のような物が建てられています。

これは鷹の止まり木と呼ばれる物で不思議な伝説が残されています。

四天王寺が建立される時に、曽我氏との争いで滅ぼされた物部守屋の怨霊が無数のキツツキとなって妨害しました。

その時に聖徳太子が白鷹に変じて、これを退治したと言う伝説があり、その後も鷹の止まり木を設けることで物部守屋の災いから守る意味合いがあるそうです。

なお、境内の聖霊院(太子殿)の敷地の奥には守屋の祠と呼ばれる祠が祀られており、物部氏を鎮魂していると言われています。

さて、肝心の秘仏ですが、9日10日の両日だけ、境内の六時堂で開帳されます。

御祈祷をお願いすると中へ入って近くで見れるのですが、普通の参拝では外から見れる程度です。

この秘仏は「試みの観音」と呼ばれる小さな仏様で、20センチほどの大きさしかないですが、聖徳太子が本尊を作る前に試しに試作した仏像と言われて、試みの観音と言われているそうです。

小さくてよく見えないのですが、半跏の姿勢や右手を頬に添えたポーズとかから、京都の広隆寺の弥勒菩薩を連想してしまいました。

もしかすると関係があるのかも知れないですね。

大雨の中をお出かけして、何とか生で秘仏を見ることが出来ましたが、まだまだ四天王寺には不思議がいっぱいですので、またゆっくりお参りに行きたいと思います。