鴨川ホルモー
「鴨川ホルモー」と言う本を読んだ。

これは、テレビドラマにもなった「鹿男あをによし」の原作者である「万城目学」(まきめまなぶ)さんの第四回ボイルドエッグズ新人賞を受賞したデビュー作である。

題名のホルモーはホルモンとは関係の無い、ある儀式の名前である。

京大生一年生の安倍は葵祭りのアルバイトが終わった時に、同じ京大一年の高村と知り合い、二人で話している時に、京大の先輩だという菅原から、京大青竜会と言うサークルの新人歓迎コンパのチラシをもらって、食べ物目当てで参加する事にした。

その京大青竜会の新歓コンパでは、自分と高村、二人の女性と六人の男性を含めた10人の新入部員が参加していた。

安倍は、ほんとは食事だけでサークルには参加しないつもりだったが、女性参加者の一人である早良京子に人目惚れしてしまい、サークルに参加する事になってしまう。

しかし、その京大青竜会は多くの謎を持つサークルだったのである。


作者の万城目さん自身が京大の出身だそうで、この小説も京都が舞台であり、現実の京都の地名や学校名、それに名所やお祭りなども登場して、京都生まれの私はニヤニヤしてしまう。

また登場人物の名前とかも意味深なんだよね。

内容はコミカル調のファンタジーで、サークルやホルモーの謎を知りたくてついついと読み進めてしまう楽しい本であった。

以前に読んだ地獄のババ抜きもそうだが、有頂天家族など、最近は京都を舞台にした本が多くて京都ファンの私はうれしい限りである。

気軽に読める小説なので京都が好きな人や住んでいる人には、お勧めの本だと思う。